独自開発のミラーレスデジタル一眼レフを発売して以来、カメラ愛好家の間では注目の的となっている富士フィルムホールディングス。フィルムやカメラにおいてはもはや説明もいらない程の大手企業と言えますが、最近になって参入した医療事業で大きな功績がありそうです。
既に多くのメディアで取り上げられておりますが、米政府機関が同社のインフルエンザ治験薬「ファビピラビル」を、エボラ出血熱の治療に向けて承認手続きを行っている模様です。
ファビピラビルは富士フィルムの傘下である富山化学工業の古田要介氏によって発見され、2012年に国防総省がさらなる開発を後押しすべく1億3850万ドル(現在のレートで約142億円)を助成。
現在のところ、富士フィルムホールディングスが同薬の権利を保持しております。
承認されれば、エボラ出血熱において米当局が承認する初めての治療薬となる見込みです。
これを受けて、昨日(8/7)の相場で富士フイルムは急反発し、後場に入って上げ幅を広げました。
今日の前場が寄り天井になっている事からも、昨日の引け後に買い注文が殺到した模様です。
株価としては、
PBRが0.66倍、PERが17.10倍と適正な価格となっております。
現在は申請段階なので、承認されればさらなる上昇が予想されます。
西アフリカで猛威をふるっているエボラ出血熱は現在も感染が拡大しており、アメリカではエボラ出血熱の患者2人に未承認の薬が投与されました。
WHO = 世界保健機関は未承認の投与を認めるかどうか協議する一方で、米政府が承認を急ぐ富士フィルムのファビピラビル。
今のところ、有効な治療薬やワクチンが存在しないエボラ出血熱。
世界的に広がる事は避けなければならないので、米政府の承認が下りる事を待つばかりです。
富士フィルムの板はすでの短期投資家による売買がさかんに行われており、今回のニュースで売り逃げする投資家から下がった所を狙って買う投資家も見受けられます。
ここ数日は承認関連のニュースが全国的に広がって板が細かく上下される事が予想されますが、中長期の投資家も間違いなく板に張り付いている事でしょう。