銘柄選びの落とし穴
Reviewed by Toushi Komons
銘柄選びの落とし穴
銘柄を選ぶ上で大切な事は、
- いかにうまく情報を手に入れ
- いかにうまくデータを分析し
- いかにうまく売買するか
たったこれだけの事です。
ただし、この『うまく』という所で、素人とベテランの差が出てきます。
模範解答が存在しない相場では、いかにして勝率を上げていくかが、投資家としてのステータスになります。
銘柄選びの判断基準
銘柄や株価の材料は日常生活の至る所に転がっているものであり、必ずしも証券アナリストでなければ良い銘柄を見つけられない、というわけでもありません。
注目されている新商品や、トレンド到来による好景気な業界など、「これは株価が上がりそうだ」という認識が世間的に広がれば、投資家が株を買い、実際に株価は上がります。
しかし、実際に売買をするとなると、なかなか思い通りにいくものではありません。
相場では、さまざまな思惑が飛び交い、売り方と買い方による注文の応酬が行なわれています。
「売り時だ」と多くの投資家が判断すればするほど、売り注文が殺到し、あっという間に値が下がるのです。
株価の値動きは、投資家の心理によって左右されるものであり、明確な判断基準は存在しません。
この売買タイミングというものが、株の難しさであり、初心者とベテランの差が出てしまうものなのです。
典型的な失敗例としては、チャートが急上昇した人気株を見て「まだ上がるぞ」と思って買ってみたら実は天井だったというパターン。
一度下がり始めると、それまで買い優勢だった投資家たちが「今だ」とばかりに売りにはしり、どんどん下がっていきます。
「あれだけ上がったんだから、またどこかで上がるだろう」という気持ちでなかなか手放さずにいたら、アッという間に買った値段より遥かに低くなっていた…という、いわゆる「高値掴み」です。
『塩漬け』銘柄は要相談?
売買がうまくいかず、収支がマイナスになると「あの銘柄がマズかった」と銘柄のせいにしてしまいがちです。
株価が下がれば下がるほど、売るに売れなくなっていき、いわゆる『塩漬け株』となってしまいます。
これが、株初心者として実に多く陥りやすいパターンなのです。
どの銘柄にも必ず、うまく売り抜けている人間がいるものです。
それが相場のプロであり、情報力と分析力、売買タイミング全てにおいて、長年の経験で得た相場観がモノを言います。
銘柄選びは投資顧問に
投資顧問業は、そういった相場のプロが、自ら培ってきたスキルを販売しているサービスとお考えください。
株でなかなか当たらず、気がつけば含み損が増えていっている…そんな悩みを抱えた初心者の方が、お金を出してプロの助言を得る。
保有銘柄の相談なども行なっている投資顧問会社もあるので、カウンセリングのようなものかも知れません。
もちろん投資顧問会社を利用する際にも、運用資金や目標に合った最適なプランを立ててくれる会社を選ぶ事が肝要です。
そのためには、自分に最も適した投資スタイルをしっかりと決めておきましょう。