Reviewed by Toushi Komons
テクニカルかファンダメンタルか
株式投資をやるにあたって、テクニカルとファンダメンタルは必ず覚えなければならない必須事項ですが、どちらに比重をおくかと言えば、投資家によってまちまちです。
テクニカルとファンダメンタルの違い
テクニカルはとにかく、過去のデータを元に割り出した統計をもとに株価の予測をするものです。
対してファンダメンタルは、会社の事業成績や経営状態など、いわゆる決算短信によってその会社の将来性から売買判断をするものです。
チャート表を見ると、ロウソク足と呼ばれるグラフで毎日の株価や売買状況を判断する事ができます。
ロウソク足の組み合わせや移動平均線の推移によって今後の動きを予測するテクニカル分析に対し、ファンダメンタル分析では株価当たりの純利益や純資産をもとに売買を判断します。
テクニカルとファンダメンタル、どちらがいい?
株価は必ずしもその会社の経営状況や利益によって決まるものではなく、厳密に言えばその会社に対して将来を期待する投資家達の売買によって決まるものです。
つまり、テクニカル重視の投資家は決算短信よりもチャート表の推移で売買します。
また、売買する株価を予め決めておくシステムトレードにおいてはチャートを自分で見る必要もありません。
テクニカルと言えども、当然PBRやPERといった指標には目を通します。これらの指標はあくまで株価に対するその会社のキャッシュフローを表したものです。
ですので、たとえ業績がよくて将来性がある会社でも、負債や流動資産が多ければ株価は割高になります。
ところが、テレビや雑誌などのメディアで掲載されると、その企業への注目が一気に高まり、決算短信に関係なく株価が上がる場合もあります。
こうした意味ではファンダメンタルだけでは情報不足と言えますが、テクニカル分析ばかりに頼るのもリスクはあります。
何故ならば、割高な株価は材料が無くなれば、自然と元の妥当な株価に下がっていくという法則があるからです。
機関投資家やヘッジファンドといった大口の投資家は、株価を操作できるほどの資金力があり、別途説明した仕手筋なども全くこういった法則を無視した売買を行います。
株式市場は、机上の理論だけでは説明がつかない文字通りの情報戦であり、相場のプロは独自の情報網と相場観でしのぎを削っているのです。
投資顧問によっても分析の仕方が違う
投資顧問の中にも、テクニカル型、ファンダメンタル型が存在します。
売買サインや独自チャートシステムといったサービスはテクニカルであり、新興市場や低位株といった銘柄情報はファンダメンタルと言えるでしょう。
デイトレードやスイングトレードをやるならばテクニカル分析が実践的ですが、長期的に株を保有して資産運用をしたい場合は新興市場や成長性のある新規上場銘柄などでしっかりと経営状況や事業展望などを調べておくのが好ましいです。
当サイトではテクニカル・ファンダメンタル両面に力を入れているバランス型投資顧問を推奨しておりますが、目的によって最適な投資顧問を選ぶようにしましょう。